育苗で使い終わった土も復活!残土をたい肥化して再利用する方法

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残土の復活

秋も深まってきたので今年の育苗は終了された方が多いんじゃないかと思います。

家庭菜園1年目のうちの畑では害虫被害が多すぎて秋~冬の葉物野菜が大苦戦しています・・・

おかげで育苗に失敗した土が大量に残りましたが、培養土って1度使うと軽石が多すぎたり土がパラパラになったりして再利用が難しいな、と感じています。

培養土の種類にもよるんですが、

  • 軽石が多くてパラパラするもの
  • 有機質が多すぎて水を吸わないもの

この2パターンが目につきます。

育苗用の土はある意味消耗品なので、できれば再利用して使いたいと考えています。

ということで、今回は育苗で使い終わった残土をたい肥化して再利用する方法を紹介します。

 

培養土2回目の利用はベストではない

枯れてしまった苗

うちの畑は粘土質で比較的固いのが特徴で、定植前に一度畑を耕して

  • 牛糞たい肥
  • 鶏糞
  • 腐葉土

を入れています。

牛糞たい肥は完熟したものを使っていて、腐葉土は余裕があれば牛糞たい肥に追加する形で入れています。

腐葉土も安くないので最近は牛糞たい肥の量を増やして有機質を補うことが多いですね。

鶏糞は肥料として入れています。

化成肥料は使わず、有機栽培を目指しているので肥料はなんでもかんでも鶏糞になってしまっています。

油かすもいいんですが、鶏糞に比べるとはるかに高価なのでコスト重視で選んでいます。

そんな感じで畑の土は調整しているのですが、育苗用の土に関してはホームセンターで培養土を購入しています。

ただ、これも思っている以上にコストがかかっていて、さらに1度使った培養土を2回目に使おうとするとうまく育たなかったりします。

  • 肥料を使いきっている
  • 土の構造が崩れている

このあたりが理由だと思いますが、土の構造に関してはやはり1回目がベストで2回目を使おうとすると軽石が目立ってぱらついたり有機質が多すぎて水を吸いにくかったりとデメリットが目立ちますね。

ダンボールコンポストで使い終わった培養土を復活させる方法

使い終わった培養土

培養土は使い終わると土のバランスが崩れてしまって培養土してそのまま再利用するのには向かないようです。

上の写真は土っていうよりも腐葉土のような感じになっていて水の吸いが悪いです。

軽石だらけになるものに比べればマシですが、このままだと苗の生育に影響を与える可能性が高そうです。

そこで、使い終わった培養土はダンボールコンポストでたい肥化して復活させることにします。

厚手もしくは頑丈なダンボールを用意する

ダンボールコンポスト

まずは厚手のダンボールを用意します。

厚手でも中身が詰まっていない感じのダンボールだとヘタるのが早いので、500mlのペットボトルを入れているような薄手だけど頑丈なダンボールでも代用できます。

ダンボールはコンテナケースなどに入れると持ち運びしやすいです。

ダンボールなので雨に濡れない場所で保管します。

 

ダンボールの底に整理した野菜・雑草などを敷き詰める

雑草などを敷き詰める

まずはダンボールの底に整理した野菜の茎や葉など、または刈り取った雑草などを敷き詰めます。

敷き詰める前に天日干しして水分を取り除いておくことを忘れずに。

上の写真は刈り取ったカヤなどの雑草をざっと切り刻んで敷き詰めたものです。

 

培養土はたい肥化して復活させるので有機質を加えてあげる必要があります。

底面はダンボールと直に接する部分なので可能な限り水分量は少ない状態にしておくのがベターです。

敷き詰めた野菜・雑草の上に米ぬかや牛糞たい肥をまく

米ぬかをかける

野菜の残渣や雑草を敷き詰めたら米ぬかや牛糞たい肥をまきます。

こうすることで微生物の活動が活発になるのでたい肥化のスピードが早くなります。

面倒であればこの工程は省略してOKですが、その分たい肥化に時間がかかってしまう可能性があります。

米ぬか・牛糞たい肥の上に使い終わった培養土を入れる

使用済み培養土を入れていく

野菜の残渣・雑草の上に米ぬか・牛糞たい肥をまいたら使い終わった培養土を入れていきます。

写真では枯れてしまったイチゴの苗も入っていますが、たい肥になるのでこのまま入れ込んでOKです。

同じように、使い終わった培養土に残っている野菜の根もそのまま入れてしまいます。

写真に写っている培養土は見るからに有機物が多そうな使用済み培養土ですが、種類によっては軽石ばかりになる可能性があるので必要に応じて土を足してください。

 

何層か同じ工程を繰り返しおこなう

敷き詰め終わったコンポスト

  1. 野菜残渣・雑草
  2. 米ぬか・牛糞たい肥
  3. 使用済み培養土

何層分かをこの順でダンボールの中に積み重ねていきます。

ダンボールの上から5cm程度まで積み重ねたらコンポストの準備は完了です。

目いっぱい土を入れてしまうとかき混ぜる際にこぼれやすくなるのでダンボール上端から少し低い位置に層の上面が来るように調整しましょう。

ビニール袋を被せてフタをする

ビニール袋をかぶせてフタをする

最後にビニール袋でフタをしたらダンボールコンポストの準備は完了です。

たい肥化がはじまるとコンポストの内部は温度が高くなってきますが、フタをしていないとせっかく発生した分解熱が逃げてしまってたい肥化スピードが落ちてしまいます。

ビニール袋でフタをしてあげれば熱が逃げにくくなって籠るのが狙いです。

余計な水分が上から入ってしまうことも防ぐことができますね。

あとは雨のかからないところで保管すればダンボールコンポストの完成です。

ダンボールコンポストは週に1回ほどかき混ぜる

白カビまみれのコンポスト

ダンボールコンポストのフタを閉じて1週間ほど経過すると上の写真のように白カビが発生します。

この状態がたい肥化が進んでいる証です。

少しずつ嵩(かさ)が下がってくるのでコンポストの中を週に1回を目安にかき混ぜるようにします。

こうすることで満遍なくたい肥化が進みますし、活発な状態をキープすることができます。

忘れてしまってもたい肥化が進まないわけではないので問題ありませんが、効率よくたい肥化したいのであれば週1回をめどにコンポストの中をかき混ぜるようにしましょう。

使い終わった培養土はたい肥化して再利用しよう

今回は育苗で使った培養土をたい肥化して再利用する方法を紹介しました。

といってもただのダンボールコンポストと内容は変わりませんが、野菜の育苗や栽培終わりでは必ず使い終わった培養土が出てくるので処理に困ります。

栄養分はなくなっているだろうし、かといってそのまま再利用したくても土のバランスが壊れているのでパラパラしたりしますよね。

そこで使い終わった培養土はたい肥化してまた育苗用の土として使えば理想的な再循環の出来上がりです。

たい肥化は1ヶ月そこらじゃ完了しないのはネックですが、一定のサイクルを意識すれば順次たい肥化の終わった土ができあがりますね。

培養土も自家製で準備してしまうようにできれば極力お金をかけずに家庭菜園を楽しむことができるのでおすすめです。

ぜひ試してみてください。

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