前回お伝えした種から育てるトマトの実生方法では無事トマトの種から発芽までこぎつけることができました。
左側が発芽してから10日くらい経って植え替えたもの、右側が発芽後2~3日で植え替えたものです。
まいた種のほとんどから発芽したので種まきポットへ移すタイミングがずれてしまったのですが、同じ時期にまいた種なのにすでに発育の差がかなり出てきています。
そこで今回は発芽したトマトの芽はいつぐらいに種まきポットに植え替えた方がいいのかをご紹介します。
実際にやってみた結果をお伝えしますよ!
(この写真、めっちゃ影うつりこんでる・・・)
植え替え時期の比較
同じ時期に種まきをして、発芽のタイミングもほぼ一緒だった苗ですが植え替えのタイミングのズレでかなり大きな発育差がうまれました。
まずはもう少し大きな画像で確認してみます。
こちらが発芽して2~3日で種まきポットに植え替えた苗です。
茎の部分が太くなっていて、色も紫のような色に変化しています。
双葉もしっかりと咲いていて順調に育っている印象です。
こちらは発芽後10日くらい経過してから植え替えたトマトの苗です。
植え替え直後なので苗が頭を下げていますが、全体的にひょろひょろした印象を受けます。
この状態を徒長(とちょう)といって茎が細く葉から根までの間隔が間延びしてしまっている状態のことをいいます。
発芽後も継続してキッチンペーパーの上で育てていましたが、ぐんぐんと背が高くなっている印象でした。
しかし、先に植え替えていた苗と比べてみると一目瞭然で、双葉も小さくひょろひょろしていますね。
徒長(とちょう)が成長に悪影響を与えるかというと必ずしもそうではないようですが、実際に発芽後10日くらい経過してから植え替えたトマトの苗では翌日になってみると半分近くが萎れてしまっていました。
半分の苗が活着(かっちゃく:根づいて成長をはじめること)できなかったということです。
時刻は夕方でしたが、まだ日が当たっているところに置いてしまったのも1つの原因と考えられます。
成長に差が出てしまった理由
こちらはあえて考える必要もないかもしれませんね。
成長に差が出てしまった理由は明らかに、
- 腐葉土に土植えしたこと
- 日光を浴びて光合成できたこと
ここに尽きます。
種まきしたキッチンペーパーには水しか入れていませんでしたので、種がもっていた栄養分を頼りにして育つしかありません。
ところが腐葉土に土植えした苗の方は栄養がたくさん含まれています。
購入したばかりの土に植え替えたのでなおさら大きな差になったんでしょうね。
発芽して間もないころに植え替えたので水を吸い上げる能力はそれほどでもなかったかもしれませんが、苗自体が小さかったので持ちこたえることができたと考えられます。
種からトマトを育てる場合は発芽したすぐに土に植え替えよう
今回は種から発芽したトマトの苗の植え替えタイミングについて紹介しました。
キッチンペーパーの上にまいた種が発芽したらすぐに土に植え替える方が、
- 根のつきがよい=活着しやすい
- 茎が太くしっかりと成長する
ことがわかりました。
キッチンペーパーに種をまいて発芽させる場合、発芽してから時間がたつほど茎が細く葉から根までの間隔が間延びしてしまっている徒長(とちょう)の状態になりやすいです。
これらをふまえて考えると、手元に土があるのであればキッチンペーパーに種まきするよりも最初から種まきポットなどに種をまいて発芽させた方が手間は減りますね。
キッチンペーパーで育てるのがNGというわけではないので、ケースバイケースで使い分けるようにしてみてください。
中玉トマトを放任栽培(ソバージュ)した結果、手が付けられない状況になった
コメント