夏はいろんなネバネバ野菜を楽しむことができますが、その中でもちょっとマイナーなネバネバ野菜がツルムラサキです。
あまりスーパーでも見かけないのですが、グリーンカーテンになるくらいに生育旺盛で茹でて食べればネバネバなのにサッパリとしておいしいのでおすすめのネバネバ野菜です。
ホームセンターでもあまり並ばない野菜なので種から育てるのがツルムラサキの基本的な栽培の流れになります。
今回はマイナーですがたくさん食べられて栄養価も高いツルムラサキの種まき~定植、摘新方法について紹介します。
ツルムラサキは暖かくなった4月中旬以降に種まきする
ツルムラサキは発芽温度は20℃以上なので十分に暖かくなった4月中旬以降を目安におこないます。
栽培期間の長い野菜ですが、寒さには強くないので4月以降も霜が降りるような地域では注意しましょう。
生育旺盛な野菜ですが、初期生育はそれほど旺盛ではないので畝に直播するよりも育苗ポッドで育て始めるのがおすすめです。
昨年は苗を購入して育ててみたのですが、思った以上においしく食べられて子供たちにも好評だったので今年は種から育てます。
購入したツルムラサキの種は赤色のコーティングを施されていました。
このコーティングは発芽を促進するための農薬なので、自然農派の人はあまり好まないものです。
私はそこまでこだわるわけではありませんが、やはり購入した種だとコーティングなしを選ぶことすら難しいので自家採取していくのがベストだと感じています。
交雑しやすい野菜なんかは種取りしても雑種の野菜ができてしまっておいしくは食べられなかったりもするのですが、ツルムラサキの場合は交雑はあまり気にしなくてもいい野菜ですので今年こそは種取りしたいところですね。
【解説】実際に栽培してみてわかった自家採取した方がいい野菜としない方がいい野菜
ツルムラサキは本葉が3~4枚になったら定植する
ツルムラサキは本葉が3~4枚ほどに成長したら定植のタイミングです。
上の写真だとまだ本葉は2枚なので定植には少し早いです。
ただ、種まき時期が遅れて、すでに十分暖かい状況であれば定植しても問題なく育つ状態ではありますね。
その時の畝の空き具合で判断してよいと思います。
こちらが本葉が3枚まで成長した状態ですが、なにやら色が赤くなってしまいました。
元々茎の赤い種類のツルムラサキだったのでへんな状態ではないと思いますが、少し寒かったのかな?
育苗はいつまでもポットで行えばいいというものではなく、定植の準備が整ったら早く植え付けてしまった方が生育が早くなります。
栄養分もポット育苗だとドンドン減っていくだけですが、畝に定植してしまえば根の伸びる範囲が広くなるので生育もよくなりますね。
ツルムラサキは深くなりすぎない程度を目安に定植する
ツルムラサキは挿し木ができるくらい生育が旺盛な野菜です。
挿し木ができるということは土と接している部分から芽がでるということなので、少々植え付けが深くなったとしても問題なく生育します。
今回定植する苗は若干徒長気味だったので気持ち深植えして茎が折れるのを予防しましたが、あまりにも深く植え付けなければ特に問題はないでしょう。
植え付けたら根と土の間に隙ができないようにしっかり鎮圧して完了です。
コンパニオンプランツとして枝豆をツルムラサキと混植する
ツルムラサキは放っておけば2mほどの背丈までツルを伸ばす生育旺盛な野菜です。
その分、肥料もたくさんいるのかな、という印象があるのですがネットで情報を拾ってみる限りではそんなに肥料食いの野菜ではないみたいです。
ツルムラサキは特別に害虫の付きやすい野菜ではなく、むしろ放っておいても勝手に育ってくれる系の野菜で助かります。
ただ、生育が旺盛だということは肥料も食う方だろうと仮定して枝豆をコンパニオンプランツとして混植しました。
ツルムラサキはネットを立てて伸びあがらせていくので、日が当たる側に枝豆を植えます。
初期は枝豆の陰に隠れて日当たりが若干悪くなりますが、すぐに背丈が伸びてくるので問題ありません。
ツルムラサキのツルが伸びてきたら摘心する
定植してからしばらく経過しました。
相変わらず成長はゆっくりで思っていたよりも茂ってくれないのが悩ましいですが、ある程度の高さになってきたので摘心していきます。
ツルムラサキを摘心することで脇芽が出てきて全体的な収穫量UPにつながります。
昨年はこの摘心を忘れていたので主軸がまっすぐ伸びるばかりで収穫量は思ったほどありませんでした。
今年は株数も多いし、しっかりと摘心したのでたくさん取れてくれるといいのですが、成長がいまいち芳しくないのが少しだけ不安ですね。
夏バテ予防にツルムラサキを栽培しよう
今回はツルムラサキの種まき~定植、摘心方法までを紹介しました。
夏はネバネバ野菜がたくさんありますが、ツルムラサキはグリーンカーテンにもなるくらい生育旺盛で食べ応えがあります。
味もクセがないので茹でて叩いて食べればあとは醤油や味ぽんでおいしくいただくことができます。
支柱+ネットが必要なので準備は面倒ですが、定植して摘心までしてしまえばあとは簡単に栽培することができます。
夏バテ予防におすすめの野菜なのでぜひ栽培してみてください。
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