畝が余ってきたので新しいものを植えてみよう企画第2弾はルッコラと聖護院かぶの混植になります。
第1弾はフダンソウとはつか大根の混植だったので大きな影響はないだろうなと思いますが、今回は同じアブラナ科同士のルッコラと聖護院かぶの混植なので何かしら影響があることが考えられます。
基本的には同じ科の野菜を混植するのはおすすめできませんが、アブラナ科は連作障害の小さい野菜なので大きな影響は意外とないかもしれません。
葉菜類のルッコラと根菜類の聖護院かぶなのでスペースの住み分けはできているんですよね。
ということで、今回はアブラナ科同士のルッコラと聖護院カブの混植栽培とその影響について紹介していきます。
フダンソウ(うまい菜/スイスチャード)とコンパニオンプランツとしてのはつか大根の混植
アブラナ科同士のルッコラと聖護院かぶの混植は害虫忌避効果ナシ
野菜は異なる種類=科の野菜と一緒に植えることでコンパニオンプランツとしての効果が期待できます。
ただし、キャベツとジャガイモを混植、または近くに植えるとアレロパシー効果で生育が悪くなります。
ネギ科の根に集まる拮抗菌による抗生物質でマメ科の窒素を固定してくれる根粒菌を殺してしまうため基本的に混植はNGです。
このように異なる種類の野菜であればなんでも混植していいというわけではなく、組み合わせは考える必要があります。
今回試してみるルッコラと聖護院かぶの混植はアブラナ科同士です。
「アブラナ科同士の混植は害虫を呼び合う」という情報が多いですが、たとえば混植してもしなくても1つの畝に植えているアブラナ科の野菜の量が同じであれば害虫を呼ぶ効果も同じになります。
混植が悪いのではなくてアブラナ科の密植は害虫発生につながるというだけですので、密植に注意さえしておけばアブラナ科の混植は大きな問題にはならないと考えてOKでしょう。
【例もつけて紹介】コンパニオンプランツは相乗効果と空間活用の2種類の考え方を覚えておこう
ルッコラと聖護院かぶの種まき構図
ちなみに日は聖護院かぶの方から入ってくるので、密植するルッコラによって聖護院かぶの日光が遮られないように意識しました。
聖護院かぶは15cmほどのサイズまで大きくなるので間隔は広めに取っておきましょう。
聖護院かぶの種まき時期にはちょっと遅いのだけは気がかりですが、ちゃんと大きくなってほしいところですね。
ルッコラは間引き菜も楽しむために筋まきする
まずはルッコラの種まきからしていきます。
ルッコラの栽培方法は基本的に小松菜やチンゲンサイと同じなので種まきも同じ要領で行っていきます。
今年は種がないので種取りまでできればいいな、と思っていますが1度種取りまで行えばかなり大量の種を確保することができるため、惜しみなく種まきすることができますよ。
ルッコラは間引き菜もおいしくいただくことができるので、間引く前提で筋まきしていきます。
等間隔に筋まきしようとするとかなり面倒ですので、私の場合は超適当にパラパラとまいていきました。
結構な密植になりそうですが、間引いて感覚は調整すればよいのでOK。
聖護院カブとの混植なので2条植えではなく1条植えにするため、密植過ぎて日が当たりにくいなんてことも起きないはずです。
アブラナ科のルッコラは好光性種子ですので発芽には日の光が必要です。
筋まきが終わったら覆土は軽めにして軽く手で押さえてあげたら種まきは完了です。
聖護院かぶは少し大きく育つので種が近くならないように気を付けてまく
次に聖護院かぶの種をまいていきます。
かぶなので大根と同じような種なのかと思っていたら、小松菜やチンゲンサイと同じくらいのサイズの種でした。
大根はこれよりも一回り大きな種なので種を見て少し驚きました。
種を見てこんな感想を持てるようになると自分でも結構意外で、
野菜の知識がドンドン増えてきているんだな、実感しました。
聖護院カブは15cmくらいに大きく成長します。
地中で大きく成長するので葉を食べるルッコラのように密植すると成長できないため、間隔をあけて4~5粒ほど粒まきしていきます。
種と種の間隔が近くなりすぎると光を得ようと徒長気味になりやすいため、2~3cmは距離をあけて種まきするのがポイントです。
聖護院かぶはなんとか収穫できそうなサイズまで成長
若干植えつけ時期が遅れた聖護院かぶですが、12月に入ってなんとか収穫できそうなサイズに育ってきました。
といっても食べられるサイズに育ってきただけでまだ聖護院かぶの収穫サイズには程遠い状況です。
耐寒性はあるのでまだまだ畑に置いておいて間が詰まってきたところを間引くような形で収穫していきたいと思います。
他にもはつか大根、大根、ニンジンなど根菜類の収穫が続いています。
はつか大根はともかく、大根・ニンジンはまだサイズとしてはいまいちです。
冬に入っても暖かい日が続いていましたがようやく冬らしい寒さがやってきました。
どこまで成長できるかわかりませんが、とう立ちする前に成長しきってほしいところですね。
ルッコラと聖護院かぶを栽培しよう
今回は同じアブラナ科の野菜であるルッコラと聖護院かぶの混植について紹介しました。
同じ科の野菜を混植すると害虫を呼び込むという情報は多いですが、ポイントは畝にどれくらいの野菜を植えているかで害虫の寄り付き方が違うことです。
つまり、アブラナ科同士を混植したって結果的に育てている株の数が同じくらいであれば1種類だけでも2種類・3種類でも害虫の寄ってくる量はたいして変わりません。
ただし、害虫忌避効果は見込めないのでどうせ混植するのであれば別の科の野菜を植えた方がいいのは確かです。
ということで、アブラナ科のルッコラと聖護院かぶの混植は問題ないので、畝の都合上混植したい場合などは密植になりすぎないように注意して植えていきましょう。
コメント