休眠打破した果物の種を実生させるシリーズ第2弾は桃です。
第1弾のリンゴの種の休眠打破&実生の続編みたいなものですが、今回は休眠打破しながら発芽させてしまった特殊例になります。
というか、もはや休眠打破するならこの方法で保管するのがベストなんじゃないかと感じるようになりました。
ということで、今回は桃の種を冷蔵庫の中で休眠打破&発芽させる方法について紹介します。
ほとんど答え言っちゃってますね。(笑)
美味しくいただいた後の桃の種をとっておく
桃を種から発芽させるためにはまずは種の採取が必要です。
桃がスーパーに並び始めたら早速購入して美味しくいただきましょう。
そして食べ終わったらその種を大事に保管しておく。
これで桃の種の準備は完了です。
果肉には発芽抑制成分が含まれていますので、種の周りに残った果肉はできるだけ洗い落としてしまいましょう。
ちなみに、殻はなくて中身の種だけを保管していてもよいみたいですが私は腐らせてしまいましたのでこのままで保管する方が簡単だと思います。
種が乾燥しないように水に浸したキッチンペーパーにくるんで冷蔵庫に保管する
果肉を洗い落としたら種を休眠状態にするために冷蔵庫で保管します。
種は乾燥してしまうと発芽率が落ちてしまうので写真のように水に浸したキッチンペーパーでくるんでビニール袋に入れて冷蔵庫に保管します。
- STEP1種に残った果肉をしっかりと洗い落とす
- STEP2水に浸したキッチンペーパーでくるむ
- STEP3ビニール袋に入れて密閉する
- STEP4冷蔵庫の中で保管する
手順はこのようになります。
ポイントは水に浸したキッチンペーパーでくるむこと。
これさえ守っていれば大丈夫ですよ!
冷蔵庫の中で2ヶ月程度休眠させたら取り出す
こちらが休眠を終えた桃の種です。
休眠させたのは合計5個。
1つは殻を取ったもの、残りは殻つきのままでしたが、
- 殻なしの種:腐ってドロドロになっていた
- 殻ありの種1個:取り出した時から変なにおい+殻がフニャフニャに変形していた
という状態だったのでやむなく廃棄しました。
乾燥させないことも重要ですが湿度管理をしなかったので2つ腐らせてしまいましたね。
そして、右の種を見てください。
すでに発芽しています。
桃の種は冬場に発芽させても管理が面倒に思えたので春先までじっくり休眠していてもらったのですが、すでに冷蔵庫の中で休眠を完了して発芽まで済ませていました。
嬉しい誤算ですが、とりあえず種1つは無事発芽させることに成功したということですね!
成功した、というよりは放置してたら勝手に発芽してくれただけです。(笑)
どんな種だって私たちは水やりとかしかできないんだから、発芽環境を整えただけでも十分よ。
種まきから1週間で芽が出てきました
種まきから1週間経過しました。
すでに発芽していた桃の種からは芽が顔を出しています!
発芽した状態から土に植えたので根がどちらの向きに伸びるのか、向きが間違っていないか心配でしたが無事出てきてくれてあんしんしましたね。
ちなみに、もう1個の種の方も発芽して根を伸ばしているのを確認。
3個中2個が発芽している順調な滑り出しになりました。
種まきから5ヶ月経過:グングン成長しています
種まきから5ヶ月経過しました。
3つまいた種の内、結局うまく発芽して成長したのは1つだけでしたがグングン成長しています。
鉢に植え替えた際はわずかに10cm程度だった背丈は50cmほどまで成長しています。
気温の高すぎる夏場はあまり成長しないのか、ここ1ヶ月ほどはこれくらいの背丈で止まっている印象です。
リンゴやナシが主幹をまっすぐ伸ばすのに対して桃は側枝も広げながら成長しているのですでに立派な木のような見た目になりましたね。
休眠打破は水に浸したキッチンペーパーで包むのがおすすめ
今回は桃の種を休眠打破させて実生させようとした結果、冷蔵庫の中ですでに発芽していました。
実は、他にもナシの種とリンゴの種を水に浸したキッチンペーパーにつつんで冷蔵庫に保管していました。
保管方法は桃の種と同じですね。
こちらは秋映という種類のリンゴの種ですが、冷蔵庫の中ですでにもやしみたいになっていました。
いつから発芽していたのかわかりませんが、根が長くて徒長(とちょう)気味になっています。
そしてこちらが新高という種類のナシの種。
同じく冷蔵庫の中で発芽していましたがこちらは発芽してからそれほど時間がたっていなかったのでしょう。
もやし状に徒長していないので状態は悪くないですね。
どちらも現在はポットに移していますが、順調に成長して双葉をのぞかせています。
今回冷蔵庫の中で水に浸したキッチンペーパーで包んで休眠打破を行ったのは、
- 桃
- リンゴ
- ナシ
の3種類。
3つの種全てが冷蔵庫の中で発芽まで済ませていたことになります。
リンゴの種のように発芽に気づかず徒長気味にさせてしまうのはNGですが、休眠打破から発芽までスムーズに行うには水に浸したキッチンペーパーで包むのがおすすめです。
桃の種を休眠打破させてみよう
今回は桃の種を休眠打破させて発芽させる方法について紹介しました。
他の果物の種も同じように休眠打破させていたのですが、桃の種は殻が大きく普通の休眠打破では発芽しないかもしれないと不安に思いました。
いろいろと調べた結果、乾燥を防いで休眠打破することで発芽率も良くなることが分かったので水に浸したキッチンペーパーで包んで冷蔵庫に保管することにしました。
結果としては大成功。
むしろ気づけば休眠打破どころか発芽まで完了している状態でした。
リンゴやナシの種も同じ方法で休眠打破&発芽までできることが確認できているので水に浸したキッチンペーパーで包んで冷蔵庫に保管する方法はかなりおすすめです。
休眠期間が必要となる種は発芽までに時間がかかりますが実生させて育てることはできます。
庭で美味しい果実を収穫するためにまずは種集めから始めてみましょう。
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