人参の種は発芽しないので発芽しないよりも多くてもいいから発芽してほしいと思い、ついつい種をまきすぎてしまいます。
その結果がこの写真なのですが、まだ本葉が2~3枚にも関わらず結構込み合っています。
この状態で放置してしまうと人参が太らないばかりか根が絡み合ってしまうので絶対NGのため間引きが必要です。
ただし、間引きといっても少しだけ成長した人参の間引き菜を収穫するのも家庭菜園ならではの楽しみ方です。
ということで今回は間引き人参の収穫まで見越した人参の間引き方法について紹介します。
1回目の人参の間引きは本葉2~3枚くらいのタイミングでおこなう
人参の間引きは2回にわけておこなうのがおすすめです。
- 1回目の間引き:本葉2~3枚
- 2回目:本葉5~6枚
間引きを複数回にわける理由はなんらかの理由で苗がダメになってしまったときに備えるためです。
1回の間引きで収穫時の間隔までやってしまうと欠株してしまったりして収穫できない可能性があります。
農家の方はできるだけ欠株させないようにするはずですし、家庭菜園でも栽培スペースは限られているのでできるだけ欠株はさせたくないですよね。
このため、人参の間引きは2回にわけて慎重に行いましょう。
間引きタイミング毎の本葉の数は記載しましたが、少し成長してきたら1回目の間引きをおこなう。
もう少し成長してきたら最終的な栽培間隔にあわせて間引きをおこなう、くらいの間隔でも問題なく栽培はできますよ。
根元を抑えながら人参の間引きをする
人参の間引きは2回で終了なので、1回目はだいたい2回目の間隔の半分程度を目安に間引きします。
- 1回目の間引き:5~6cmくらい
- 2回目の間引き:10~12cmくらい
人参はそんなに株間をあけずに栽培できるのですが、ざっくり間引いてしまうと15cmくらいとかになってしまうこともあるのでもったいないです。
どちらかというと少し近いくらいの間隔で密植気味に栽培すると無駄がなくていいですね。
間引きの方法は上の写真のように本葉の真ん中位をもって引き抜くのではなく、根本の部分を軽く抑えながら引き抜きます。(片手で撮影しながらなのでちょうどよいのがなかったです…)
根元を抑えながら抜くことで隣の株の根も一緒に引っこ抜いてしまうリスクが下がること、一緒に抜けなかったとしても隣の株の根を痛めてしまうリスクを下げることができます。
本葉が2枚くらいのタイミングでも人参の根はこんな感じでまっすぐ伸びています。
根元を抑えながらまっすぐ上に引き抜くイメージで間引いていきましょう。
間引き人参を楽しむために株間は狭くするのがおすすめ
人参の1回目の間引きのタイミングではまだそれほど人参らしい根はしておらず、間引き菜をサラダにして楽しむくらいしかありませんが、2回目の間引きは正直なところ少々遅れても問題ありません。
2回目の間引きを少し遅らせることで少し大きくなった人参とまだ葉も柔らかくておいしいサラダの両方を楽しむことができます。
そして、1回目の間引きのタイミングで5~6cm間隔のところを3cm狙いくらいで間引いておくことで2回目の間引き人参を増やすことができます。
生育のことを考えるならば間引き間隔は狭くしない方がベターではありますが、密植気味で栽培しても人参は大きく成長してくれますし、2回目の間引きから収穫までは十分に成長できる時間があります。
最終的な栽培間隔は同じ10~12cmを狙いつつ、1回目の間引きだけを密気味にすませることで2回目の間引き人参をたくさん楽しむことができるので個人的にはかなりおすすめです。
葉が伸びて込み合ってきたので2回目の人参の間引きをおこなう
1回目の間引きから2週間ほど経過して、かなり込み合ってきました。
もはや本葉が何枚とかパッと見ではよくわからない状態になっています。
見るからに込み合っているので2回目の間引きを実施します。
株元がわかりやすいように葉を手で押さえてみるとこんな感じです。
葉はかなり込み合ってはいますが、株元だけ見れば1回目の間引きで残した人参が順調に育ってこれくらいまで茂ったということがわかります。
2回目の間引きをしたら次は収穫になるので今回は10cm間隔を目標に間引いていきます。
いやー、しっかり間引いたつもりだったのですがケチケチ根性のせいで株間距離が4~5cmくらいしか取れていませんね。
これでは人参が大きく太れないのでもう1本ずつ抜いてせめて8~10cmくらいの間隔には調整してあげる必要がありそうです。
追加間引きをして株間距離を調整しておきたいと思います。
※追加間引きしてかなりマシな株間になりました。
これでも近いところがありますが、とりあえずこんなもんで間引きは終了にしておきます。
間引き人参は野菜スティックとかき揚げにしていただきました
今回の間引いた人参はこれくらいのサイズまで成長していました。
しっかりと太り始めているので間引きタイミングとしては若干遅れ気味ですね。
その分、食べられる部分はたくさんあるので今回は根の部分は野菜スティック、葉はかき揚げにしておいしくいただきました。
野菜スティックはフレッシュで身も柔らかく特に美味しかったですね。
ケチケチ根性で残してしまった間引きしないといけない人参はまだあるので、日をあけずにサクッと間引いていただいてしまおうと思います。
間引きをしっかりおこなっておいしい人参を栽培しよう
今回は人参の間引き方法について紹介しました。
人参は発芽率がよくないので筋蒔きで多く蒔いてしまいがちです。
そのままほったらかして栽培してしまうと密植過ぎて人参は大きく育たず、根は絡み合ってしまう可能性が高くなります。
美味しく育った人参を収穫するには間引きは必須ですが、1回目の間引きは株間距離を近めにしておくことで2回目の間引きの時に少し成長した人参の間引き菜をたくさんたのしむことができます。
栽培スペースが限られている家庭菜園だからこそ、間引きも少し工夫してたくさん収穫を楽しむことができるようにしたいですね。
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