春といえば菜の花、つまりアブラナ科の花が咲き乱れるイメージがありますが、春は他の植物にとっても実りの季節になります。
おなか一杯すぎるほどに楽しませてくれた春菊ですが、こちらもついにとう立ち&開花してしまいました。
冬場はなかなか背丈が高くなりませんでしたが、とう立ちが始まるとみるみる高くなり、腰丈ほどにまで成長しています。
とう立ちしてしまった春菊は茎も太く、硬くなるので味は落ちてしまいますが、茹で時間を長くすれば食べられないこともありません。
細い脇芽を選べば十分食べられるんですが、花が咲き始めたらやっぱり種取りの方を優先したくなりますね。
ということで、今回はとう立ちした春菊から種取りする方法について紹介します。
春菊のとう立ちは高温と長日が条件
草花がとう立ちする、つまり花を咲かせるようになるには条件があります。
春菊の場合は、
- 高温
- 長日:春分の日以降は昼の時間の方が夜よりも長くなる
この2つの条件がそろうことでとう立ちがはじまります。
高温条件っていうのが具体的に何度くらいのことをいっているのか不明ですが、長日条件については春分の日を境に夜よりも昼の時間が長くなってくるので明確です。
つまり、春分の日以降で気温が上がってくると春菊のとう立ち条件がそろうと考えてよいです。
春菊のとう立ちの見分け方
春菊はとう立ちしてくると株の先端部分につぼみをつけるようになります。
ここまでくればとう立ちしているのは見た目にも明らかなのでわかりやすいです。
そろそろとう立ちが始まっているというサインは、
- 茎が長く上に伸び始める
- 茎が硬くなる
- 株の先端につぼみができ始める
というポイントからも判断することができます。
春菊は耐寒性も強く、冬の間も少しずつ成長してくれて長く収穫を楽しむことができますが、とう立ちしてくると軸が伸びるスピードが段違いになるので見た目に違和感を感じるようになります。
なんかこの間みた春菊よりももっさりしてきてる?
こんなに硬そうな茎をしていたかしら?
こんな感じでなんか変わった気がするなー、と感じたらとう立ちが始まっているサインと考えていいですね。
春菊の種取り方法
それでは春菊の種取り方法を紹介します。
株の先端についたつぼみは時間がたてば写真のようなきれいな花を咲かせてくれます。
春菊はキク科なので咲いた花もキクとよく似ています。
この花がひとしきり咲き終わったら種ができるのでしばらくはきれいな花を楽しんで種ができるのを待ちましょう。
春菊の種取り方法は花を楽しんで種ができるのを待つだけです。
とても簡単ですね!
これまでも種取り方法をいろいろ紹介しましたが、結局のところ待ってるだけです。
果菜類は種が充実したタイミングの見分けが必要だけど、
葉物については花が咲き終われば種ができるから簡単ね。
カラカラに枯れてしまったら種を採取する
春菊の花はやがてカラカラに枯れてしまいます。
写真のような状態までくれば種の採取準備は完了しているので採取していきましょう。
見た目は種なんてないように見えますが、こんな感じでちょっと強く握りつぶすと種がばらけます。
春菊はひまわりと同じキク科の植物です。
ひまわりの種は1つの花にびっしりと詰まっていますが、春菊も同じように1つの花から大量の種を採取することができます。
今回栽培していたのは株立ち型なので葉が茂ってきたら都度摘み取って収穫していました。
株立ち型は収穫期間が長く、たくさんの収穫ができるのでそれほど株数は必要ありません。
発芽率がよくないデメリットはありますが、それほど大量に種を採取しなくても困ることはないので種はほどほどあればOK。
今回はこれくらいの量を採取しましたが、これでも数年分にはなりそうです。
何事も経験ですが、次回は大量の春菊の花は咲かせなくても十分種が採取できることがわかりましたね。
春菊の種取りをしよう
今回は春菊の種取り方法について紹介しました。
春菊は高温と長日の条件がそろえば自然にとう立ちしてきれいな花を咲かせます。
キク科の春菊はキクとよく似たきれいな花を咲かせてくれるので、たっぷりと楽しんで種ができるのを待つだけ。
これだけで秋以降の春菊の種が準備できてしまうので、せっかく冬越ししたのなら花まで楽しんで種を収穫するまでを1サイクルとして楽しみたいですね。
採取した種は休眠期間があるので、秋まきに使う場合は冷蔵庫で数日寝かしてから種まきするのがベター。
みなさんも春菊の種取りをぜひ試してみてください。
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