夏はおいしい野菜がたくさんで若干押し負けている印象もありますが、甘くておいしいトウモロコシ。
比較的丈夫で育てやすい野菜ということですが、昨年取り組んでみた限りでは結構難易度が高いと感じています。
というか、肥料が足りないのか大きく成長しません。
そして、毎度収穫期が9月以降になるような遅まきだったことも原因ではないかと考えています。
そんな経験も踏まえて今年は若干早すぎるくらいの時期から種まきして栽培に取り組んでいきます。
ということで、今回は早めの時期から取り掛かっておきたいトウモロコシの種まき方法について紹介します。
トウモロコシの種まき時期は暖かくなってくる3月中旬以降が目安
トウモロコシの種まきは寒いのが苦手なので種まきは暖かくなってきた3月中旬以降からが目安です。
寒い地域では4月~5月まで時期をずらして、十分に暖かくなってから種をまくようにします。
- 暖地:3月中旬以降に種まき
- 寒冷地:4月中旬~5月以降に種まき
- 発芽・生育温度:10℃~35℃くらい
- 種まきは気温が10℃を超えるようになってからにします
私は九州に住んでいますので、すでに日中気温は10℃を超えてきています。
夜の間はまだ冷えるので種まき時期としては少し早いかな、といったぐらいです。
本州以北になってくるとまだまだ寒いと思いますので、気温が10℃をしっかりと越えてくることを目安に種まきをするのが安心です。
種まきは2~3粒ほどまとめておこなう
トウモロコシの種まきは1つの育苗ポットに2~3粒ほどいれます。
たいていの場合は生育差を見ながら間引いていきますが、場合によっては根を切らさないように注意しながら1株ごとにわけて植え付けることもできます。
家庭菜園の場合は植え付けるスペースも限られていると思いますので、間引いて最終的には1本仕立てにする可能性が高いかもしれませんね。
発芽促進のために一晩水に浸けるのもおすすめ
トウモロコシは発芽条件が揃っていればすぐに発芽します。
上の写真は一晩水に浸けておいたトウモロコシの種ですが、わずか一晩で発芽してしまいました。
この時は初夏だったので気温が十分高かったのも理由として考えられますが、さすがに早すぎるだろう…と思ったほどでした。
一晩水に浸けてあげることで、発芽準備が進むことになります。
ポットまきや直まきの場合は水を吸い上げるのに時間がかかることになるため、発芽も少しゆっくりとなってしまいます。
発芽の準備作業として一晩水に浸けておくのはおすすめです。
気温が低い時期に種まきする場合は温室を利用する
例年、種まき時期が遅すぎることが原因でしっかりと育てられていないトウモロコシですが、今回はまき遅れるどころか少し早すぎるくらいの時期に種まきしました。
しかも、種まき以降に寒波がやってきて夜間温度は氷点下になることも…
九州地方が氷点下になることは結構なレアケースなのですが、ここのところの気候は暑さも寒さも両極端になってきていますね。
できるだけ早めの栽培を心掛けた結果、種まきには早い時期の作業となってしまったので温室を準備していました。
寒暖差は激しいですが、日中気温もなかなか上がらないような2月中旬でも晴れていればしっかりと20℃オーバーの温度をキープできています。
夜間はさすがにこうはいきませんが、これで種を早まきしすぎてダメにしてしまう可能性もグッと下がります。
今回は種まき前に一晩水に浸ける作業を省略したのでちゃんと発芽してくれるかどうか不安ではありますが、見守っていくことにします。
温室の作り方
温室の作り方はとても簡単です。
- トンネル用の支柱材を地面に差す
- 透明のビニールマルチを使ってトンネル掛けする
- 両サイドは開閉できるようにする
- 湿気がこもりやすいのでトンネルの上部分に小さな穴をあける
要は透明マルチを使ってトンネル掛けしているだけなのですが、見栄えなんか気にせずに養生テープでペタペタ貼って固定していきます。
トンネルの中は加湿気味になってしまって、野菜によっては苗が傷んでしまうので湿気を逃がすための穴をトンネルの上側にキリなどを使ってプスプス開けていきます。
これだけでは足りないので天気のいい日なんかは両サイドのビニールをはぐって風を通してあげるのもポイントです。
ただ、家庭菜園の規模次第ではトンネル用の材料なんて不要な場合もあると思います。
そんな時は1.5Lのペットボトルなどを半分にカットして、その中に種まきした育苗ポットを入れてあげれば十分な温室になります。
難しく考えずに熱がこもりやすい環境を作ってあげるようにしましょう。
種まきから10日ほど経過:無事発芽…も例年にない冷え込みに枯れる苗も
こちらは無事発芽したトウモロコシの苗です。
発芽自体は種まきから10日後くらいでした。
そこから、九州地方なのに例年なかったような寒気が入ったり、長期出張中に温室が崩壊していたりと不運が続いた結果、枯れてしまう苗も出ました。
発芽からは2週間ほど経過しているのですが気持ち小さめな苗になっています。
葉も寒さにやられて黄色くなっているものもあるので、このまま育てるよりはまきなおした方がいいのかもしれませんね。
一応、枯れてしまった分は補充するために追加で種まきしましたが、今回は本当に不運でした。
というか、2月中旬の種まき自体が少し前のめりすぎたかもしれませんね。
春の兆しが出てきたらトウモロコシの種まきをしよう
今回はトウモロコシの種まき~発芽について紹介しました。
我が家は例年、トウモロコシ栽培に取り掛かるのが遅れてしまって十分に成長してくれず収穫もイマイチというのが続いています。
どうしても他の夏野菜の準備ばかり進めてしまってあと送りになりがちで、栽培スペースも余ったところを使ったりとか考えているうちに種まき時期が遅れてしまっていました。
今年はしっかりと育てて、おいしいトウモロコシが食べられるように気合を入れていたのですが、2月中旬の種まきはさすがに少し早すぎたようで若干の被害が出ました。
今はちょうど3月の中旬ですので、気温もだいぶ上がって春の兆しがプンプンしています。
これくらいの時期からの栽培であれば低温被害もグッと減ってくると思いますので、早めを意識しつつもフライングしすぎないように種まきの時期は慎重に選びましょう。
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