みょうがは葉の形を見るとなんとなく想像できると思いますが、しょうが科の多年草です。
冬は地上部の葉は枯れてしまいますが、地下茎は生きていて、また春になると元気に芽を伸ばしてきます。
多年草なので1度植えるとずっとはいいすぎかもしれませんが、数年以上の長期間にわたって収穫を続けることができるので、毎年苗を準備して栽培する1年草の野菜に比べると格段に手間がかからないのがポイント。
ということで今回は多年草のみょうがの定植方法について紹介します。
みょうがは地下茎から栽培をはじめる
みょうがの栽培はホームセンターでみょうがの地下茎を購入してはじめます。
一般的な野菜は種もしくは苗を購入してから栽培スタートになりますが、みょうがの場合は地下茎が売られています。
上の写真は植え付けが遅れてすでに芽が出ていますが、ホームセンターで売っている頃はまだ根っこだけの状態で、これがみょうが?というような状態でした。
みょうがに限らず、地下茎で増えていくタイプの草花は増えすぎる心配があります。
みょうがもご多聞にもれず、どんどん増えます。
こんな根だけの状態でも元気に発芽してくるので、地下茎で増えるタイプの野菜はおそるべしといったところですね。
みょうがは芽を食べるのがメインで、しょうがのように時期を分けていろいろな部分を食べるタイプの野菜ではありません。
みょうがタケといって芽の下の茎の方まで食べてしまうこともできるようですが、芽を摘んで食べるのに比べると手間がかかります。
どんどん増える割に可食部は主に芽だけなのはみょうがのデメリットかもしれませんね。
日当たりがよすぎない場所を選んでみょうがを定植する
ということで、さっそくみょうがの定植を進めていきます。
今回みょうがを定植するのは冒頭の写真でも紹介したここ、庭の隅っこのブロック塀のすぐそばに植えます。
ブロック塀は3段積みなのでちょうど写真の見切れたすぐ上の部分はフェンスになっているので常にブロック塀で日陰になっているわけではないですが、半日日陰といったロケーションになります。
ちなみに、写真の状態が1番日当たりのいい状態なのでカラッカラにはなりにくそうですよね。
同じ科のしょうがもそうですが、みょうがは日当たりがいいところよりもちょっとジメッとしたくらいの場所の方がよく育ちます。
乾燥を嫌うのでしょうがを里芋と一緒に混植するのと同じ要領ですが、多年草なので混色して育てる野菜はあまりありません。
木陰や物陰など、物理的に日当たりがあまり良くない場所を選んで定植するようにしましょう。
深さ4~5cmを目安にみょうがの地下茎を埋める
みょうがの地下茎は深さ4~5cmを目安に埋めていきます。
浅すぎると乾燥する恐れもあるので、少し深めを狙って植え付けます。
深すぎる場合はどうなんでしょう?
きっと問題なく芽を出してくれるとは思いますが、掘るのも手間だし、みょうがも芽を伸ばすのが大変なので4~5cm狙いで、これ以上特別深く掘る必要はないと思います。
掘って思い出しましたが、ここは山砂を盛土した部分でした。
畑の土に比べると幾分水はけがいい気がするけど、大丈夫かな?
他に半日日陰のちょうどいいところなんてないのでこのまま定植していきます。
地下茎を並べたらみょうがに上から土を被せる
みょうがの地下茎を植え付け深さ4~5cmに並べていきます。
ちょっと密に並べすぎているような気もしますが、どうせ増えるんだし気にせずに進めていきます。
みょうがは横に茎を伸ばしていくタイプの野菜なので、十分な栽培スペースがあるなら何列かにわけて植えた方がうまく増えていくでしょうね。
あとはみょうがの地下茎の上に土を被せたら定植は完了です。
ちょっとわかりにくいですが、元々出ていた芽が少しだけ顔を出していますね。
こんな感じで他の部分からも芽を出してくれるといいですが、気長に待つことにします。
あとは乾燥防止対策として、周りによけていた雑草の枯葉を上に被せて完了です。
多年草で半日日陰で長く収穫ができるみょうがを栽培しよう
今回は多年草で1度植え付けると長期間収穫を続けることができるみょうがの定植方法について紹介しました。
多年草なので基本的には1度植えたら枯れてしまわない限りは毎年収穫することができます。
ただし、地下茎がどんどん増えて詰まってくると収穫量は減ってくるので2~3年に1度を目安に植え替えるのがおすすめです。
栽培スペースは限りがあると思うので、イメージとしては根のリフレッシュを兼ねて古くなった地下茎を取り除く感じですね。
半日日陰の野菜栽培には向いていないような場所でも問題なく栽培することができる上に多年草で何年も収穫が続くことがみょうがのメリット。
みょうがは香味野菜として結構重宝するのでちょうどいいスペースがあれば育ててみてはどうでしょうか?
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