ピーマンよりもカラフルで甘みが強くておいしいパプリカ。
ピーマンよりも値段が高くてちょっと高級な野菜のイメージもありますが、そのぶん栄養価もピーマンより高いのがパプリカの特徴です。
そうとわかるとついつい育ててみたくなるんですよね、種から。(笑)
ということで、今回は種から育てるパプリカの実生方法を紹介します。
パプリカは難易度高めの野菜らしいので気合入れていきます。
【初心者でもできる】完熟したピーマンから来年用の種を採取する方法
パプリカの種を集める
まずはパプリカの種を集めます。
ピーマンと同じようにパプリカもヘタの部分にたくさんの種が集まっています。
発芽率は高いのである程度集めておけばOKです。
20~30個の種から発芽させたとしても実際に最後まで残すのは1~2株になると思いますので大量に発芽させてもかわいそうに思えてきますね。
牛乳パックを活用してパプリカの種をまく
前回の種から育てるトマト編では発芽した根が伸びてキッチンペーパーと絡まってしまって植え替えの際に芽をダメにしてしまうことが何度かありましたので根の細そうなパプリカの種は土植えで発芽させることにしました。
いま手元に土はないけどやってみたい、という方はキッチンペーパーに水を含ませて、その上に種をまいてあげればOKです。
キッチンペーパーを利用する場合、植え替えの際は根を切らないようにキッチンペーパーごと破り取るのがおすすめです。
今回まいた種は合計で28個。
何個の種が発芽するでしょうか?
まいたパプリカの種に土をかける
まき終わったらパプリカの種に土をかけて水を上げたら完了です。
パプリカは嫌光性種子なので軽く土をかけたら日の当たらない場所においてあげます。
好光性種子と嫌光性種子の違い
- 好光性種子:発芽に光が必要な種子のこと。まいた後に上から土をかけてあげる必要がありませんが乾燥には注意が必要。
- 嫌光性種子:発芽に光が必要ではない種子のこと。まいた後は上から土をかけます。
同じ嫌光性種子のトマトの際はキッチンペーパーの上に種をまいて光の当たらないところにおていおきましたが、常に暗い場所においていたわけではなく部屋の中に置いていたので普通に明るかったはずです。
光は日光と置き換えて考えると「どこまで気にすればいいの?」と気にしすぎなくてよいはずです。
農業を生業(なりわい)にするのではなく、家庭菜園レベルで楽しむのであればそこまで神経質にならなくてもなんとかなりますよ。
今回は牛乳パックにまいているので、気になる方は上から覆うようにアルミホイルなどをかけてあげるとよいでしょう。
パプリカの種まきから1週間で無事発芽しました
種まきから1週間で無事発芽しました。
画像では全部映っていませんが、28個まいた種のうち、20個が発芽しています。
今の時点での発芽率は71%ですね。
土の中では芽が出ている可能性も高いですので、パプリカの種の発芽率はかなり優秀です!
種から発芽したトマトの苗の植え替え時期でも紹介しましたが、牛乳パックなどの発芽用でつくった簡易なもので育て続けるのと苗用ポットで育てるのでは成長がかなり違ってきます。
今回は水のみで育てているわけではなく浅い土に植えて育てていますが、それでも土の量は十分ではないので早めに植え替えてあげた方が成長を促すことができるはずですね。
< 2020/7/13追記 >
その後、取っておいていた牛乳パックの中でも8本の発芽を確認できました。
28個まいた種から28本の苗が発芽しましたので、発芽率はなんと100%でした。
さすがにできすぎな気がしますが、少なくとも発芽率がかなり高いことは確実だと判断できそうですね。
【初心者でもできる】種から発芽したトマトの苗の植え替えタイミング
発芽から2週間経過:元気に双葉を広げています!
連日の大雨にも負けず、種から発芽させたパプリカの苗は元気に双葉を広げています。
トマトの苗の植え替えタイミングでも紹介していますが、パプリカも傾向としては同じで、牛乳パックに残して育てていた苗と種まきポットに移して育てた苗では成長速度に大きな差があります。
発芽率がとても高いことを考えれば、最初から種まきポットに種をまいて間引いていく方が手間は少ないでしょうね。
家庭で楽しむ分には2~3株あれば十分だと思いますので、種まきポットを必要数分準備して種まきをすればOKですね。
発芽から1ヶ月経過:定植できそうなサイズまで成長しました
発芽から1ヶ月経過したパプリカですが、20cmほどの背丈に育ってきました。
ちょっと徒長気味な気もしますが、いい感じに育ってきているようです。
変な時期から育て始めているのでそろそろプランターに植えてあげないと収穫ゼロで終わってしまう可能性がありそうですね・・・
土が増えれば成長スピードもぐんとあがるのでプランターに植え替えてみます。
発芽から2ヶ月経過:ようやく花が咲きました
発芽から2ヶ月経過したところでようやく花が咲きました。
今のところ咲いているのは1つだけですが、ほとんどの苗でつぼみができているのを確認しています。
しかし、株全体を成長させるためにこの1番花は摘み取ることになります。
せっかくきれいな花なのに残念ですね。
今の時点で8月終わり・・・はたして収穫までたどり着けるのかな?
発芽から3ヶ月経過:ようやく実がなりました
発芽から3ヶ月経過しました。
1ヶ月前から花は咲いていたものの全く実がならずヒヤヒヤしていましたがようやく実がなりました。
しかし、合計6株植えている中の1株から4個確認できたのみ…
他の株はどうなるんでしょうか…もう9月も終わりですので成長が気温低下で成長も鈍化しそうなので不安ですね。
パプリカは種から育てることができます
今回は種から育てるパプリカの実生(みしょう)方法のついて紹介しました。
ピーマンよりも効果でたくさん買うのはためらわれるパプリカですが、うまくいけば1株から50個近くも収穫することができるそう。
今回は種からのチャレンジになるのでどれくらい収穫できるのか楽しみですね。
みなさんもパプリカを調理する際は種は捨てずにまいてみてはいかがでしょう?
※今回は種まきが6月中旬と明らかに遅れていますので、ここからどれくらいまで成長するのか、収穫できるのかが1つのポイントになります。
【初心者でもできる】ミカン(甘夏・晩柑・グレープフルーツ)の種から育てる実生方法
コメント
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スパーで買って来た小さな赤、オレンジ、黄色などミニパプリカ。
その実から「種」 を保存しておいて 今年、蒔きました。
沢山発芽し、順調に成長しましたが、明らかに葉っぱがトマトです。
確かにパプリカから取り出した種と思うのですが。
よく見るとトマトのアイコのような形をしているものありますが、
パプリカ型で先が細くなってないものもあります。
これはいわゆる「f1」で 親とは同じにならない、ということでしょうか?
何かの間違いかもしれませんが、不思議でならないのです。
オオタタツコ様
コメントいただきありがとうございます。
葉が明らかにトマトとのことですが、葉の匂いはどうでしょうか?
トマトは匂いが特徴的なので区別することはできそうです。
ナス科に関してはF1種の種を使っても全く別の野菜といえるほどには変わらない印象があります。
うちのF2種のピーマンも小ぶりで細長くなりましたので、ミニパプリカだとししとうのような見た目に変わることはありそうな気もします。
ミニパプリカがなにと掛け合わせたものかでF2種になったときの見た目のヒントになると思います。
ご参考になりますと幸いです。
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