ニンニクは9月頃に植え付けてから翌年5~6月に収穫するため、非常に栽培期間が長いですが植え付けて発芽さえしてしまえばそれほど手もかからない野菜です。
長期保存できますし、収穫前に伸びてくるニンニクの芽もおいしく食べることができます。
スーパーで売っているニンニクをそのまま植え付けても栽培ができるので非常にお手軽感のある野菜でもあります。
手のかからない野菜ではありますが、2回をめどに行う追肥はしっかり行っておかないと生育不十分なニンニクになってしまう可能性も。
ということで今回は収穫前はNG!ニンニクの追肥タイミングについて紹介します。
ニンニクの追肥は植え付けから1ヶ月後を目安におこなう
ニンニクの1回目の追肥のタイミングは早く、植え付けから1ヶ月後を目安に行います。
ちょうど芽が出て大きくなり始めたタイミングですね。
9月植え付けなら10~11月頃と考えてください。
ニンニクは冬になると休眠状態になって見た目の成長はわからなくなります。
春になって暖かくなってからの急成長のための養分を休眠期間中に蓄えます。
休眠中はほとんど肥料を吸収しませんが、休眠明けに使うための養分は光合成をおこなってどんどんため込んでいきます。
このため、休眠に入るまでにある程度大きく成長していることが春先のニンニクの成長に大きく影響することになります。
1度目の追肥は休眠前に成長をアシストしてあげるためのものになります。
2度目の追肥は休眠明けの2~3月頃に行う
上の写真の右側は9月に植え付けたニンニクで、左側にひょろっと伸びているのが1月頃に植え付けた食べようと思ったら芽が出てしまっていたニンニクです。
植え付けた1月頃は9月植え付けのニンニクももっと小さかったので生育差はそれほど目立ちはしなかったのですが、春を迎えてグングン生長するタイミングになってくるとかなり大きな差になってしまいました。
2回目の追肥は休眠明けの2~3月を目安に行います。
うちは有機栽培を行っているので化成肥料は使わずに鶏糞を使います。
草もご覧の通り、生え放題な感じの畑なので自然農に近いスタイルでは栽培していますが、さすがに無施肥でしっかりと育てられるほど土壌が豊かではありませんので自然農ではなく有機栽培レベルです。
化成肥料でもそうですが、鶏糞などの固形肥料は雨上がりか小雨程度の雨の予報の日に追肥するのがベターです。
大雨だと肥料が全部流れていってしまう恐れがあるのでおすすめではないですが、適度な水分があった方が溶けて吸収されやすくなります。
逆に液体肥料だと土が乾いた晴れの日の方が効果的です。
晴れ空が続くタイミングで追肥するといつまでたっても鶏糞が見た目変わらず畑にあり続けます。これって追肥になっているのかな?と疑問になりますね。
私は超適当な追肥の仕方なのでめちゃくちゃニンニクの葉の部分に鶏糞が溜まっていますが、みなさんはしっかり株元に追肥してあげてください。(笑)
追肥の量は結構目分量でやっています
追肥をどれくらいの量でやっているのかですが、正直かなり目分量でやっています。
大きめスコップに鶏糞を山盛り入れて、畝の上にパラパラとまんべんなくかけます。
山盛り入れても使い切るんではなく、まんべんなくパラパラかかったら終了です。
ちゃんと手入れされている家庭菜園とかですと、草も生えていなくて株間距離もしっかり管理されていると思いますが、我が家の場合は写真をご覧になってわかる通り草が生え放題です。
理由は自然農に近いスタイルにしているからというのもありますが、80%くらいは草抜きをやる時間がないことが理由です。
だから、追肥したって野菜だけじゃなくて草花にも栄養分は取られて行ってしまうし、化成肥料よりも肥料成分の少ない鶏糞を使っているのでどれくらいの量が適正なのかはイマイチわかりにくい部分があります。
そこは野菜の成長具合を見つつ、足りなさそうであれば足す形で追肥をし対応しています。
全体的には肥料は少なめで栽培していると思いますが、畝を起こす際の牛糞たい肥での有機物追加と草マルチをして畝を裸にしないこと、草マルチが微生物に分解されることなどがプラスに働いてくれているため、収穫量は結構満足のいく量になっています。
ニンニクの4月以降の追肥は保存性が悪くなるので行わない
これはニンニクに限った話ではありませんが、保存が効く根菜類の場合、追肥と収穫の間隔が近くなると保存性と食味が悪くなります。
- ニンニク
- タマネギ
特に長期保存が可能なニンニクとタマネギは収穫直前の追肥が保存性の低下につながってしまいます。
長期保存しようとして結構多めに栽培しているので、遅めの追肥はNGだけどしっかり成長はしてほしいため3月中のラスト追肥を済ませました。
追肥よりも春が来たことの方が要因としては大きそうですが、ここのところグングン生長しているの収穫が楽しみですね。
ニンニクの追肥は3月中に済ませよう
今回はニンニクの追肥タイミングについて紹介しました。
ニンニクは丈夫な野菜ですが、比較的肥料食いの多い野菜なのでしっかりと追肥をしてあげることで、分球数も多く大きく成長したニンニクを収穫することができます。
ニンニクの追肥のタイミングは植え付け後1ヶ月と休眠明けの2・3月の計2回です。
収穫時期はだいたい6月ですが、収穫直前の追肥は保存性が悪くなってしまうのでNG。
遅くとも3月中には追肥を済ませておきましょう。
あと少しでおいしくて香りのよいニンニクが収穫できるので楽しみですね。
みなさんも追肥タイミングについてぜひ参考にしてみてください。
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