梅雨時期に入り気温もグッと上がってきた影響か、トマトの生育スピードもグンと上がってきている印象です。
こんな感じに真っ赤に熟したトマトも増えてきて、少しずつですが毎日収穫することができるようになってきました。
ところがある日、熟しすぎて割れて落ちてしまったトマトを発見。
せっかく熟していたのに残念ですが、ただ捨ててしまうのももったいないので翌年用の種として活用することにしました。
ということで、今回は完熟したトマトから翌年用の種を採取と保管方法について紹介します。
完熟したトマトを用意する
今回の目的は翌年用の種の採取となりますので、完熟したトマトを用意します。
食べる前に種を採取しても良いですが、私は熟しすぎて落ちてしまったトマトを再利用する目的で使用しました。
次にトマトから種を取り出して洗います。
種の周りに残っている果肉は発芽抑制成分が含まれているといわれますが、種を良い状態で保管するためにきれいに取ってしまいましょう。
採取した種を2~3日程度乾燥させる
きれいに洗い終わったら、キッチンペーパーの上にならべて2~3日程度乾燥させましょう。
誤ってキッチンペーパーに水分を含ませてしまうと発芽してしまう恐れがあるので慎重におこないます。
発芽条件を満たさないように保管する
トマトに限らず、すべての種には発芽しやすい条件があります。
この発芽のための条件が整ってはじめて種はやる気を出してくれるわけですね。
逆にいえば、発芽条件を満たさなければ発芽しないともいえます。
トマトが発芽するための条件 | |
気温 | 20~30℃ |
水分 | 必要 |
光 | 嫌光性 |
まず、水は大敵です。
湿気にも注意しながら保管する必要があります。
トマトの種は嫌光性(けんこうせい)なので、発芽させたいときには上から浅く土をかぶせてあげると発芽しやすくなります。
今回は発芽させずに翌年まで保管するための方法ですので、光にはよく当ててあげたいところですが、種に十分に光を当てるって面倒だし保管方法として手がかかりすぎます。
このため、水分が入らないようにしっかりと密閉してビニール袋にいれます。
あとは冷蔵庫の中に保管してあげれば発芽には適さない温度に簡単に保つことができます。
- ビニール袋に入れて水分をシャットアウトする
- 冷蔵庫で低温保管する
こうすることで気温と水分について発芽条件から遠ざけることができるので発芽を防ぎつつ種を良い状態で保存することができます。
ビニール袋に入れたらなんの種が入っているかペンで記しておきましょう。
コンパクトにまとめることができるので、空き瓶に詰めて冷蔵庫に収納してしまえば完了です。
他にも翌年用にとっておきたい種があれば同じ手順で保存しておきましょう。
少しの種があれば翌年も十分楽しめます
今回は完熟したトマトから翌年用の種を採取して保管する方法について紹介しました。
トマトの種からの発芽率はとても高いですが、家庭菜園で育てる場合は1株~3株程度になることが多いと思います。
その場合は3株の苗を育てても良いですし、1株の脇芽を挿し木して増やすこともできます。
私が実際に種から発芽させてみた結果では80~90%近くの発芽率になりました。
そう考えると翌年用に採取しておきたい種の数は10個もあれば十分です。
今回使用したのは熟して割れてしまったミニトマトですが、1個分の種でも十分すぎるほどの量になりますね。
育てたトマトの種を利用して翌年もトマトを育てる。
そして、また種を採取して翌年に備える。
そんなサイクルが出来上がるとなんとなくうれしいですね。
中玉トマトを放任栽培(ソバージュ)した結果、手が付けられない状況になった
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