トマトはたくさん収穫することができる野菜ですが、成長していくとだんだんと尻腐れなどの障害が出てくるようになります。
そういったことがなければ長く楽しむことができますが、念のため成長したトマトとは収穫時期が異なるトマトの苗を準備しておくと安心です。
そこで考えられるのは成長を阻害するからと摘み取っている脇芽を苗に変えること。
つまり、脇芽を挿し木して苗として育てる方法です。
我が家も早速トライしてみましたが、無事カットした部分から根が出てきましたので一安心。
もう少し根が伸びるのを待ってプランターに植え替えする予定です。
今回は初心者でもできるトマトの脇芽から挿し木苗を育てる方法についてご紹介します。
挿し木用の脇芽を準備する
まずは挿し木用の脇芽を準備します。
トマトの場合、脇芽は至る所から生えてくるので準備に困ることはありませんがいくつかポイントがあります。
- 10~15cmくらいの脇芽を選ぶ
- 1/3くらいの葉は取る
脇芽もほっておくとかなり成長するので、成長した大きな脇芽を取れば収穫までも早いように感じます。
しかし、摘み取った脇芽は水分を吸い上げる力が弱く、葉から蒸発していく水分量の方が大きくなってしまうため、挿し木用に準備したはずの脇芽が枯れてしまう結果になりやすいデメリットがあります。
最適なサイズは10~15cmで、葉の数を減らして水分の蒸発を抑えてあげるのがポイントです。
脇芽の摘み取りは斜めと平行でメリット・デメリットがある
脇芽を摘み取る際にもポイントがあります。
- 平行に摘む:根の量が多くなる
- ななめに摘む:水を吸い上げやすくなるが根の量が少ない
脇芽から挿し木を行う際に失敗しやすいのは根が出る前に枯れてしまうことなので、初心者におすすめなのはななめに摘む方になります。
ちなみに、どちらも試してみましたが根が出るまでのスピードは平行に摘んだ方でした。
でも、これはおそらくどの脇芽を摘んだかに左右される部分が大きいとみえます。
ある程度大きくなってしまった脇芽よりも青々として元気のよい脇芽の方が根が出るのが早いように見えました。
まだまだ数が少ないのでこれからも実験していきます。
ペットボトルや空き瓶を活用して挿し木用の脇芽を水につける
摘み取った脇芽はペットボトルや空き瓶を利用して水につけていきます。
脇芽の1/3くらいが水につかるようにするのがポイント。
水につかる範囲が増えると茎の部分が痛みやすくなることや病気のリスクが高くなるためおすすめされていないようです。
根が出てくるのは水につかっている茎の部分なので根を多くしたいのであれば水につける範囲を増やした方がいいような気がしますが、推奨している方は皆無なので慣例に習っておくのがベターですね。
水は毎日こまめに交換して新鮮な状態を保つようにしましょう。
ただですねこちらの画像、よく見なくてもわかるかもしれませんが脇芽ではなく葉なんです。
ちゃんとした脇芽から根が出ているのは冒頭でも紹介したこちら。
すでに花が咲いてしまっていますが、しっかりと根が出ているのでこれくらいまで育てば地植えにしても活着(=根が付いて育つこと)してくれるはずです。
脇芽かきの際に一緒に摘み取っていた葉から根を出したらどんな結果になるのかを現在確認しているところです。
< 2020/7/12追記 >
挿し木して葉から根を出すことには成功しましたが、残念なことにその後の変化はなく枯れていってしまいました。
脇芽ではないため生長点がないのでどうしようもなかったというところでしょうか。
挿し木で苗を増やしたい方はしっかりと脇芽を挿すようにしましょう。
発根してから1週間ほど水につけたら土に移す
無事に発根までこぎつけたら根が増えるまで1週間ほど水につけてから土に移し替えましょう。
ちなみに、トマトはうまく育てれば冬まで収穫できるので梅雨が終わって夏に差し掛かりだしてからでも挿し木にトライすることは可能です。
寒い地域にお住まいの方は難易度が上がってくるので、挿し木を試してみたい方は気持ち早めの行動をおすすめしますよ。
脇芽を挿し木にして収穫量をどんどん増やそう
今回は成長を妨げないように摘んでしまう脇芽を利用して挿し木苗を育てる方法を紹介しました。
必ず成功するわけではありませんが、脇芽はいくらでも生えてくるので成功まで何回でも挑戦することができます。
完全初心者の私でも脇芽から挿し木苗を育てることに成功したのでみなさんもきっと大丈夫。
- 10~15cmの脇芽を準備する
- 摘み取りはななめがベター
- 葉は半分程度に減らす
- 脇芽の1/3くらいを水につける
水につけてから発根するまでは1~2週間程度かかります。
これだけ守っていれば発根するので興味がある方はすぐに始めてみましょう。
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