小さな子供がいる家庭の無床は1年間でどれくらい傷がつくのか?

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凹んだ無垢床

我が家に引っ越してもう間もなく1年が経過しようとしています。

床は無垢床で木造の良さをかみしめていたのですが、1年も経てば引き渡し当初のまさに無垢の状態とは程遠く、結構傷だらけになってしまいました。

ハウスメーカーの方に言わせればこれも味(アジ)として楽しむものらしいですが、やっぱり傷が入っているのはどこか残念な気持ちになります。

ということで今回は子育て世代で新築は無垢床を検討されている方の参考として、やんちゃ真っ盛りの子供がいると1年間でどれくらい無垢床が傷つくのかを紹介したいと思います。

 

無垢床はとにかく傷がつきやすい

1年間無垢床の家に住んでみてわかったことはこちら。

  1. とても傷が付きやすい
  2. 溝に汚れは溜まらない
  3. 冬でも暖かい

私の実家はフローリングだったので無垢床ならではの気になる部分は全く無縁でしたが、ハウスメーカーとの打ち合わせではもはや無垢床が標準のような形で話が進みました。

無垢床はフローリングと比べるとやわらかいのでとにかく傷がつきやすいです。

無垢床の凹み傷

これくらいの距離感で見てわかる傷が2ヶ所。

傷はもちろんここだけではなく、あちこち無数についています。

凹んだ無垢床

こちらなんかもっとクッキリ深く傷が入っています。

主に傷をつけたのは子供らですが、もちろん親の方もなにかしら落として傷をつけています。

ちょっとしモノを落としただけ、ちょうど角が当たっただけで凹んでしまいます。

 

無垢床の見栄えはとても良いですが、1年経てばあちこち凹み傷だらけになることがわかりました。

水を含ませると凹みが直るというがそんな余裕はない

無垢床=傷がつきやすいというのは戸建て購入を検討されてる方は真っ先に入手する情報だと思います。

無垢床はオシャレでいいよね。

でも傷がつきやすいって聞くよ?

確かにフローリングに比べると傷はつきやすいですが、凹んだ場所は水を含ませてあげると元に戻りますよ。

無垢床について傷がつきやすいことが心配だというネガティブな意見をハウスメーカーに投げかけると水を含ませれば元に戻るので思っていたよりも気になりませんよ、といったフォローが入ります。

たしかに、凹んでしまった場所は水を含ませたタオルなんかを当ててあげると凹みはいくらか元に戻ります。

それでも、100%は元に戻りません。

そして、毎回水を含ませて元に戻す作業をするのはとても手間がかかります。

小さなお子さんがいる家庭であればなおのこと水を含ませて凹み傷を元に戻している余裕なんてありませんよね。

結果的に凹み傷を直している余裕なんてなく、そのままになってしまう可能性がかなり高いと考えておきましょう。

無垢床はスマホやおもちゃを落とすだけで傷がつく

無垢床に傷が入りやすいのは写真を見ていただければわかると思いますが、具体的にどんなものを落としたら傷がつくのか少し例に挙げてみます。

  • トミカサイズの堅いおもちゃの角
  • 読み聞かせの絵本の角
  • スマホの角
  • 中身の入った500mlペットボトルの角(キャップ)
  • キャスター付の椅子

など、ありとあらゆる角が凶器になります。

私の持っているiPhone11の重量は約200gですが、落としても角が当たらなければセーフです。

角・エッジ・カメラ縁などが当たれば傷が入ります。

 

書斎で使っているキャスター付の椅子も圧痕のような形でわずかに傷が入っています。

ただ、キャスターの圧痕はそれほど目立つ傷にはなっていません。

 

学校から帰ってきてランドセルを乱雑に投げ置いたりして金具部分が当たれば凹むでしょうね。

とにかく、無垢床にとってはありとあらゆる角が凶器となります。

これだけは覚えておいてください。

 

無垢床は溝にゴミが溜まりやすくはない

無垢床で検索をかけると溝にゴミが溜まりやすいというコメントが見られます。

ゴミが溜まりやすいといっても掃除できないレベルじゃないでしょ?

溝が深くてお掃除がとても大変というコメントもあるみたいね。

無垢材はフローリングに比べると呼吸する、つまり夏場は膨張して冬場は締まる傾向があります。

その結果、床材と床材のつなぎ目部分の溝が大きくなってゴミが溜まりやすくなるという理屈です。

無垢床

ちなみにこちらが我が家の無垢床のつなぎ目部分です。

床材には溝加工がしてあり、板材同士をはめ込んで結合していますが板材と板材の隙間は見ての通りほとんどありませんね。

ちなみに、この写真は11月頃の寒くなってきた季節に撮影したものなので隙間部分は大きくなってきていもおかしくない時期です。

冬場でもこれくらいの隙、といっても加工溝が見えるだけでしかないので普通に掃除機をかけるだけでゴミを取り除くことができます。

 

床材の施工の仕方によっては無垢材であっても板材と板材の隙間にゴミが溜まることはありません。

ハウスメーカーとの打ち合わせの際に質問してみたり、実際の施工写真を見せてもらったりすればそのハウスメーカーの使っている床材の特徴がわかるはずですので聞いてみてください。

無垢床は見栄えだけでなく冬場でも暖かい

無垢床がどれくらい傷がつきやすいのかをお伝えしてきましたが、私は無垢床を推奨していないわけではありません。

傷がつきやすいデメリットはあったものの、無垢床ならではのメリットもありました。

  1. 圧倒的に見栄えが良い
  2. 冬場でも床が暖かい

まずは圧倒的に見た目がおしゃれで見栄えがよいこと。

これは無垢床の最大の魅力ですね。

無垢床

傷が入りやすいので見栄えが悪くなっていくことにはなりますが、フローリングだって経年劣化はすることを考慮すればいつだって無垢床にアドバンテージがあることは変わりませんね。

 

次に冬場の床の暖かさです。

冬場のフローリングの床はとてもひんやりとして冷たいですが、無垢床は表面のコーティングがない分ひんやり感がありません。

もちろん、無垢床が暖かい理由はコーティングがないことだけではなく、木そのものの性質が関係しています。

木が根を張って立っていた頃、つまり伐採される前は土から水を吸い上げて木全体に供給していました。

水の通り道はいわば血管と同じですが、木の場合は切り倒された後も水の通り道がそのまま残ります。

伐採されて無垢床に加工された後も、水の通り道は残っていて空気溜まりになります。

空気溜まりがあると断熱材と同じように熱を伝播しにくくなるため冬場でも暖かく感じることができるワケです。

 

無垢の木をそのまま床材として使っているからこそ生まれる暖かさは寒い冬を暖かく過ごさせてくれます。

これだけでも無垢床を選ぶ十分な理由になると思いますね。

傷つきやすさを考慮しても無垢床はおすすめ

今回は新築戸建てで選びたくなる無垢床が小さなお子さんのいる家庭だと1年間でどれくらい傷がつくのかを紹介しました。

ハッキリいって、引き渡し直後のきれいな無垢床はすでに跡形もなくなっており、あちこちに凹み傷が入っています。

それでも無垢床の見栄えの良さまでは失われていませんし、無垢床ならではの機能性の良さが実感できています。

無垢床ならではの機能性=冬場でも暖かい床は傷の入りやすさを差し引いたとしても十分に魅力的です。

少し角が当たるだけでも傷が入ってしまうのが無垢床のデメリットではありますが、とにかくやんちゃな子供がどんどん傷をつけてくれる環境であっても無垢床を選んでよかったと感じています。

これから新築戸建てを計画されている方はぜひ参考にしてみてください。

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